キッチンスケールが手元にない時、スマホ1台で重さを測るアプリが使えたら便利ですよね。
実は、専用のアプリを使えば、ある程度の重さを「推定」することはできるようです。
ただ、料理のレシピで細かいグラムを知りたいとか、郵便物の送料確認に重さを測りたいなど、グラム単位の正確さが必要という場面では、スマホアプリはまだ力不足なのが現状です。
この記事では、ガジェットに詳しい筆者が、重さを測るアプリの仕組みから、本当に使える最新おすすめアプリ、そしてスマホを壊さないための注意点まで紹介していきます。
この記事を読むと分かること
- スマホで本当に重さが測れるのか
- 重さを測るアプリの仕組み(AR/センサー)
- 【2025年最新】今も使えるおすすめアプリ4選
- スマホを壊さないための注意点
- はかりがない時に役立つ便利な代替案
結論・スマホで正確な重さは測れないのが現実
とっても便利な重さ測定アプリですが、残念ながら2025年の今、キッチンスケールのように正確な重さをピタッと測れるスマホアプリは存在しないようです。
スマホアプリでできるのは、あくまで重さの「推定」。
その理由は、スマホと専用のはかりとでは、重さを感じる仕組みが全く違うからなんですね。
- キッチンスケール: 物が持つ「重さ」そのものを測るための専用センサーが入っています。
- スマホアプリ: 画面への圧力やカメラの映像から重さを「計算」で導き出しています。
ですので、正確な重さを知りたいときは、やっぱり専用のスケールを使うのが一番。

この記事で紹介するアプリは、「目安がわかる面白いツール」として見ていくのが良さそうですね。
スマホで重さを測るアプリってどんな仕組み?
スマホアプリは、一体どうやって重さを推定しているのか。
その仕組みは大きく分けて2種類あるんですよ。
仕組み①:画面の圧力を利用する方法(昔のiPhoneなど)
以前よく見られたのが、画面を押し込む力の強さを検知する「3D Touch」という機能を使ったアプリです。
スプーンのような電気を通すものを画面に置いて、その上に測りたい物を乗せると、画面にかかる圧力の変わり具合をグラムに換算してくれる、というものでした。
- 良いところ: ARで測るよりは、比較的正確なようです。
- 残念なところ:
- この「3D Touch」機能がなくなったので、今のiPhoneでは使えません。
- 画面に物を乗せるので、スマホが壊れてしまうリスクがありました。
- とても軽いものしか測れなかったようです。

ちなみにこんなアプリです。
仕組み②:ARカメラで見て計算する方法(今のスマホ向け)
今、主流になっているのがAR(拡張現実)という技術を使った方法です。
スマホのカメラで測りたい物を映して、その縦・横・高さを認識して「大きさ」を計算します。
そして、「木材ならこのくらいの重さ」「プラスチックならこのくらい」というアプリ内のデータと照らし合わせて、重さを推定する仕組みです。
- 良いところ:
- カメラで見るだけなので、スマホが壊れる心配がありません。
- テーブルのような大きなものでも重さを推定できるのが面白いですね。
- 残念なところ:
- あくまで見た目からの推定なので、精度には限界があります。
- 物の材質をうまく認識できないと、実際の重さと大きくずれてしまうことも。
【2025年最新】重さを測るアプリ4選
現在、重さの測定だけを目的とした高性能なARアプリは少ないです。
ほとんどは「AR定規と分度器 – AR Ruler」のように、長さや体積を測る多機能ツールの一部として、重さの推定機能が搭載されています。
ここでは、そうしたアプリも含めてご紹介します。
アプリ名 | 対応OS | 測定方式 | 特徴 |
---|---|---|---|
AR定規と分度器 – AR Ruler | Android | AR | 長さ・角度・体積・面積など多機能。推定重量も表示。 |
Right Weigh Load Scale App | Android/iOS | 傾斜 | 車の積載重量などを推定。専門的で面白い。 |
Digital Scale -grams weight | Android | 傾斜 | スマホを傾けて重さを推定するユニークなアプリ。 |
3D Touch スケール | Webサイト | 3D Touch | アプリ不要。3D Touch搭載iPhone限定のWebツール。 |
AR定規と分度器 – AR Ruler
カメラで測定したい物を映し、画面をタップして縦・横・高さを指定します。
体積が計算されると、選択した材質に応じた推定重量が画面に表示されます。
Right Weigh Load Scale App
両に対応する専用の重量センサーを取り付け、Bluetoothでスマホとペアリングします。
本体のわずかな傾きを内蔵センサーが検知し、推定の重さをグラムで表示します。
Digital Scale -grams weight
スマホを枕などの柔らかい物の上に水平に置き、画面中央に測定したい物をそっと乗せます。
本体のわずかな傾きを内蔵センサーが検知し、推定の重さをグラムで表示します。
3D Touch スケール
D Touch機能に対応したiPhoneで指定のWebサイトを開き、画面にスプーンなどを置きます。
その上に測定物を乗せると、画面が圧力を検知し、重さが数値として表示されます。
スマホを秤代わりにするのは危ない?知っておきたい3つの注意点
手軽で面白い重さ測定アプリですが、何も知らずに使うと思わぬトラブルにつながることも。
安全に楽しむために、以下の3つのポイントは押さえておきましょう。
1. 画面が割れたり傷ついたりするかも
画面に物を乗せるタイプのアプリでは、注意が必要です。
硬いものや重いもの、角が尖ったものを乗せてしまうと、画面が割れたり、細かい傷が付いたりするかもしれません。
そうなると修理代も大変ですから、無理な使い方はやめておきましょう。
2.測定結果は信じすぎない
アプリの測定値はあくまで「目安」です。
郵便料金の確認やフリマアプリの送料計算、お料理のレシピなど正確なグラム測定が必要な場面では使わないようにしましょう。

送料が足りなくて荷物が戻ってきちゃった…なんてことになったら悲しいです
3. 怪しいサイトからのダウンロードはNG
「昔使えたあのアプリ、どこかで手に入らないかな…」と非公式サイトからアプリをダウンロードするのは、とても危険です。
スマホがウイルスに感染したり、大切な情報が抜き取られたりする心配があります。
アプリは必ず、Appleの「App Store」やGoogleの「Google Play」といった、公式ストアから手に入れるようにするのがおすすめです。
計りがないときに重さを測る方法(グラム)
計りがないときに、ものの重さを測る方法として、別のものを代用する、という方法があります。
たとえば、以下のようなものです。
一つずつ、見てみましょう。
計量用の大・小スプーン
基本的に、大スプーンは15㏄、小スプーンは5ccです。
水ならば、15㏄=15g、5cc=5gです。
水以外の液体や、粉類、固形物については、いくつか代表的なものをご紹介しておきますので、参考にしてください。
茶葉(紅茶、煎茶、番茶など)、ココア、抹茶、コーヒー粉末、カレー粉、粉チーズ…… 6g
上白糖、片栗粉、小麦粉…… 9g
サラダ油、バター、グラニュー糖、ベーキングパウダー…… 12g
しょうゆ、みそ、塩、ケチャップ…… 18g
ジャム、はちみつ…… 21g
小さじ1の重さは、大さじ1の重さの、約1/3です。
茶葉の類なら、小さじ1杯分は約2g、油の類は4g、粉類は3gを目安に考えるとよいでしょう。
どちらにしても、液体ならば、表面張力で少し盛り上がるくらいまで量り、粉類は摺り切りにして量ります。
計量カップ
計量カップは目盛が刻んでありますので、水ならば、目盛の数字がそのまま、gで換算できます。
大さじと同じように、いくつか重さの目安をご紹介します。
茶葉(紅茶、番茶など)、コーヒー粉末…… 60g
小麦粉…… 110g
上白糖、片栗粉…… 130g
サラダ油、バター、グラニュー糖、あら塩…… 180g
牛乳、ヨーグルト…… 210g
しょうゆ、みそ…… 230g
ケチャップ…… 240g
はちみつ…… 280g
ペットボトル(牛乳パック)
ペットボトルには、350㏄~2Lの間で、容量の違うサイズがいくつかあります。
計量カップのように細かい目盛はついていませんが、計量カップの例を参考にして、うまく利用すれば、重さを推定できます。
たとえば、1Lのペットボトル(牛乳パック)であれば、計量カップ5杯分です。
測りがない時に郵便物や荷物の重さを測る方法
測りがないときに、郵便物や荷物の重さを測る方法ですが、ご家庭にある体重計を使いましょう。
体重計に乗せられる大きさならば、そのままで。
乗せられない大きさであれば、がんばって、自分で持って体重計に乗ってみます。
そこから自分の体重を引けば、荷物の重さが計算できます。
ペットのわんちゃんの体重測定にも使える手です。
体重計の測定可能な最大値を越えないように注意しましょう。
重さを測るアプリについてのよくある疑問
まとめ:重さを測るアプリは面白い!でも正確性はまだまだ
重さを測るアプリをご紹介しましたが、いかがでしたか?
とっても画期的で面白いですが、現時点では正確性に欠けるようです。
- スマホアプリは、圧力やカメラで重さを「推定」している
- キッチンスケールみたいに正確な測定はできない
- 今使えるのはAR(拡張現実)で見るタイプのアプリが中心
- 画面の破損や測定のズレには注意が必要
AIがすごい勢いで進化してますし、もっとすごいアプリが出てくるかもしれないですね。
今のところは、正確な計量には専用のはかりを使い、アプリは「ちょっとしたお楽しみツール」として、安全に使っていくのが良さそうです。